TOHOKU

東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方で、
地域の小規模事業者や職人との協力のもと、このプロジェクトが立ち上がりました。

東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方で、地域の小規模事業者や職人との協力のもと、このプロジェクトが立ち上がりました。

日本の職人技術の伝統と遺産

2011年3月11日、東日本大震災による大津波が東北の太平洋沿岸を襲ったとき、全世界が唖然としました。

東北はエレクトロニクスから手工芸品に至るまで、広範囲にわたる工場部門とその商品の品質が優れていることで知られています。東北ではあらゆる製品の生産活動が常に活発で、現代生活に必要な商品を日本および世界の市場に提供してきました。この地域の多くの人々は工業と水産業で生計を立てていましたが、壊滅的な津波が海岸を襲ったとき、一瞬にしてすべてが破壊されました。

日本の伝統的な繊維産業は、市場の需要に合わせて生産を調整できるように、中小企業の協同組合と大手アパレル企業の提携によって支えられています。注文量に応じて、小さな工房と大規模な工場が一体となり、世界的にも最高品質の衣類を生産してきましたが、地震により多くの製造拠点が被害を受け、ほとんどの注文が即座に取り消しになってしまいました。

事業を通しての自立援助

東北地方における繊維産業の成り立ちについて学んだ僕たちは、東日本大震災発生後2カ月後、操業可能でありながら発注がほとんどなくなってしまった小規模の工場と一緒にシンプルなTシャツのコレクションを立ち上げました。最初のコレクション以来、東北地方を支援するため、生産量を増やす取り組みを続けています。

リチャード・ウィンザーやLCDサウンドシステムのジェームス・マーフィー 、藤原ヒロシなど、同じ考えをもった友人とのコラボレーションを通じて、支援の土壌を整え、事業を通して自立援助をうながすことが目標です。

今では、東北Tシャツにはオーガニックヘンプとコットンを組み合わせた独自の生地を使用しています。世界中の暑い夏でも快適に過ごせる、軽くて気持ちの良い着心地を追求しています。

これらすべての原料の栽培過程では、化学肥料や農薬、除草剤、枯葉剤を一切使用していません。